3pandaの日記

3pandaの日記です

専門家(プロ)が求められる事

最近、保険を見直した3pandaです。
皆さん、医療保険やがん保険に入ってますか?
保険って大事ですよ。
加入されてない人は、(特に30代以上の方)一度考えてみましょう。

そんなわけで、かれこれ三ヶ月程前から、保険に入る事を決意したのですが・・・
まぁ、如何せん種類が多すぎて多すぎて、自分にとって一番良い保険が分からず困惑しておりました。

困惑してどう進めれば良いかを悩んでいたところ、ある事を思い出しました。

世の中には「ファイナンシャル・プランナー」と言う生活に関わるお金の専門家がいて、保険なんかの事は相談するといいらしいと

顧客である個人から、収支・負債・家族構成・資産状況などのソース提供を受け、それを基に住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う職業・職種、およびその職に就く者。

引用:ファイナンシャル・プランナー - Wikipedia

と言うわけで、早速ファイナンシャル・プランナー(以下FP)さんを探し、あるFPさんを見つけ相談に乗ってもらいました。

「やったー! これでバッチリの保険に入れる!!」
と喜んでいたのですが、世の中はそんなに甘くありませんでした;;

そのFPさんは、非常に弁が立ち、医療保険やがん保険等の知識に長け、そして面白いおじさんではあったのですが・・・・・

  • 聞いた事しか回答してくれない
  • 質問をしても回答が遅い(メールで)
  • 専門用語を当たり前のように使うので理解できない時がある、そのフォローは無い
  • 提案書等の些細な事が間違っている
  • 保険の設計書に不備が多い(名前とか年齢とか)
  • 依頼した書類が自宅に送られ来たが、明らかに足りない・・・・
  • 肝心なところをウヤムヤにする

orz・・・・

はじめのうちは、些細な事はあまり気にしないでいたのですが、それも積み重なると不信感が積もってゆきました。
それでも、ある程度時間を割いたので、我慢してやり取りを続けていたのですが、最も肝心な保険の設計の不備を見つけてしまい、 契約寸前ではあったのですが、完全に信用出来なくなり、全て白紙にしてもらいました。

そんな事もあったので、
「もう、保険なんか入るか!!!」
と荒れていたのですが、そういう訳にも行かないので新たにFPさんを探す事としました。

その後、色々とFPさんを調べて、信頼できる人を見つけ、先日ようやく無事に保険の契約を完了しました。(何事もありませんように;;)

さて、少し長い前振りでしたが、いよいよここからが本題になります。
今回の件で、私はある思いに駆られました。

それは
「普段の自分はお客様(クライアント)にこんな嫌な思いをさせてないだろうか?」
と言う事です。

Web制作の仕事をしていると、お客様の都合で大変な目にある事が多々あります。
それはもう、ここには書けないくらい色々な事がありあます。 (^^;

普段、仕事をしていると、ついつい自分目線(制作側)で考えがちなんですが、今回のように自分が専門家(プロ)に仕事を依頼する立場になり、
依頼人=顧客の立場で色々と考えてみる事で、「専門家(プロ)が依頼人(クライアント)に求められる事」を改めて考えさせられました。

今回はそんな事を記事にしてみました。
少々長くなりますが、お付き合い下さいませ。


専門家は世の中に沢山存在する

とても当たり前の事ですが、ついつい忘れて自分は特別なんだと思いがちでは無いでしょうか?

この記事をご覧の皆さんの大半はWeb制作の専門家として活躍されている方かと思います。
Web制作のお仕事でない場合でも、何らかのお仕事をされている専門家であると思います。

もし今、「アルバイトだからプロじゃない」や「まだが浅いからプロとは言えない」と自分は該当しないと、
思われた方が居ればそれは違います。

例え「アルバイト」であっても、「経験が浅い新人さん」だとしても、仕事としてその業務を行っている以上、あなたは専門家として扱われます。

もし、これまでそう思われていなかったのであれば、今この時を持って、その自覚をお持ち頂ければと思います。


依頼人=顧客が専門家に仕事を依頼する理由

ある人が問題を抱え、それを専門家に依頼した時、
ある人は依頼人=顧客(以下、依頼人に統一します)となります。

そして、依頼人が専門家に依頼をする大きな問題=理由としてはこの二つかと考えます。

  • 安心を得たい
  • 負担を軽減したい

もちろん他にもあるかもしれませんが、大きな問題=理由としてはこの二つが締めていると思います。

安心を得たい

安心を得たい=不安から開放されたい
依頼人が専門家に何かを依頼する場合、それは幾つかの不安を抱えている
場合が多いと考えれます。

不安については書き出せば数限りなくあるのでしょうがここでは下記の二つに絞らせて頂きます。

  1. 知らない事への不安
  2. 失敗への不安

知らない事への不安

例えば同じ距離を歩くにしても、【初めて行く場所】と【毎日通っている場所】とではどちらが不安でしょうか?
前者の方が確実に不安になるのではなでしょうか?

人は経験した事の無いものには不安を覚える事が多いと思います。
しかし経験したものにはある程度の予測が立つ為、その不安は軽減されます。

未知の存在、経験・・・は不安な事が多いです。

失敗への不安

人は失敗したくないもだと思います。私はそうです。 もちろん「失敗から学ぶもの」もありますが、「失敗が許されない事」も生きていれば沢山あると思います。

少なくとも私はそうです。 もちろん、失敗覚悟で挑戦もしますし、それも大事ですが今回はそのあたりは割愛します;

負担の軽減をしたい

負担の具体例を挙げると下記の二つが考えられます。

  1. 時間
  2. お金

他にも幾つかあるかと思いますが、私はこの二つが軽減したい大半の理由です。

時間

例えば「その作業を行う時間が無い」これも専門家に依頼する理由になりえると思います。
その場合、自分自身でも出来なくはないので、先に述べたような不安は無いかもしれません。
しかし、その作業に割ける時間が無い事が、大きな負担である場合は専門家の力を借りて解決すると思います。

生活に置き換えれば、晩御飯を作る時間が無くて外食をする場合等が一番分かりやすい例かと思います。

お金

専門家に頼む事で費用が掛かってしまう場合もありますが、求めている結果に照らし合わせた時に
依頼する方が費用を抑えれる事も多いと思います。


依頼人が専門家に求める事

では、依頼人が求める内容に専門家をどう答えるべきでしょうか? 抱える不安を解消する為には下記のようにすべきではないかと私は考えます。

依頼人に誠実である事

「出来る事」、「出来ない事」は正確に伝える必要があります。 とっても当たり前の事ですがとても重要だと思います。

「出来ない事」は始めに伝える。

これは本当に重要な事だと思います。

そして、ただ単に「出来ない」と言うのでは無く 依頼人の求める事に限りなく近い目的を対案を示す必要があります。

先に述べたように依頼人は不安や負担を抱えています。
その問題(不安・負担)を解決(開放・軽減)する為に、専門家に依頼をしているのですから 誠実でなくていけません。

依頼人を裏切ってはならない

依頼人は安心を得たい、または負担を軽減したいと言う目的から専門家に依頼をしています。 それにも関わらず、それ成しえないと言う事は、依頼人にとって大きな裏切りです。

ですから致命的な失敗で無くても、不安にさせるようなミスは起こしてはなりません。 不安を解消する為に依頼をしているのに、不安にさせてしまっては依頼人にとって 専門家に任せた意味が無くなり、裏切られたと思われても仕方ありません。

ただ人は完璧では無いので、やはり失敗をしてしまいます。
それは仕方の無い事ですが、依頼人は完璧を求めているわけですから、失敗をした場合は誤魔化さず謝罪し誠意を尽くし信頼を再度得る必要があります。

また犯した失敗が些細な事でも、表面上は大きな問題にならなかった場合でも、依頼人からの信頼は確実に下がっていると考えるべきです。 そして些細な裏切りの繰り返しは修復できない溝を生む事になります。

※期待以上の事をやってしまう「良い意味での裏切り」は対象外です。

依頼人の目線に常に立つ

例えば、自分の専門用語で話してはいけない。 自分がやれば直ぐに出来る事を当然のように依頼人に求めてはならない。

依頼人は素人である。

依頼人は時に余計な事をして専門家の手を煩わせる事もあります。 しかし、それは仕方ありません。 依頼人は素人なのです。 だからこそ、専門家に依頼をしているのであると言う事を忘れてはいけない。

自分自身がその分野において専門家であっても他の分野では素人なのだから 驕ってはならない。 専門家は驕るのでは無く、素人を責任を持って補助すべきなのです。

依頼人よりも依頼人を理解しなければならない

これは依頼された内容に限らず、可能な限り依頼人を知る必要があるのでは無いかと思います。 依頼人が抱えている問題が、「何なのか?」「自分の専門分野で有るのか?無いのか?」 自分の専門分野であった場合は当然として仮に無かったとしても誠実に対応すべきである。

自分の専門外でなければ専門家を紹介したりのフォローをし、依頼人の問題解決に 全力を尽くすべきであると思います。

まとめ

実体験での依頼人になった場合に感じた専門家への不満から 改めて自身が専門家となった場合にすべき事を考えなおしてみました。

そうすると、普段クライアントに感じている、不満だったり、不信感だったりが 如何に自分勝手な思い上がりなのかが分かってきました。

依頼人は抱えている問題を解決する為に我々に依頼をしているのだと言う事。 また、自分自身もある分野においては素人であり、依頼する側の人間である、そして その場合の方が遥かに多く、専門家には完璧を求めていると言う事を忘れてはいけない。

今回、そんな事を唐突に思い立ち久々に記事にしてみました。 このように考えれるだけで、働く事が少し楽になたり、やりがいを感じれるようになれば嬉しい限りです。

補足

今回の記事は、ここ最近の体験で気づいた事や先日のCSS Nite in KOBEでお聞きしたお話が大きく影響しております。
本記事はその内容に触れてはおりませんが、大変勉強になったイベントでした。